お知らせ2022年7月

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2022.07.21 UP
夏バテ防止!札樽病院ランチメニューのアイデアをご紹介!

こんにちは。管理栄養士の今井です。北海道の夏がきました。本州と比較して短いとはいえ、蒸し暑い日も多いですね。このように暑いと食欲が低下してしまい、あっさりとした低エネルギーの食事を選びがちになります。そんな時こそ、お食事の内容を工夫していき夏バテを防止していきましょう!

当院では、食べることが大好きな栄養士がメニューを考え、研究熱心な調理師が腕を振るっています。夏バテを防止のするために、栄養のあるものをおいしく食べていただきたく、毎日お食事を考えています。

先日のお楽しみメニューのランチでは、「鮭ちらし寿司」「とり天」「みかんゼリー」を用意しました。酢飯に胡瓜や鮭を混ぜ、卵・とびっこを飾って、ごまや大葉の薬味をのせた「鮭ちらし寿司」はとても豪華でした。鮭は、脂がのっていて身が柔らかく、ふっくらとした銀鮭をたっぷりと使いました。

鮭ちらし寿司は1品でさまざまな栄養がとれる料理です。鮭や卵にはたんぱく質が、胡瓜や大葉にはビタミンやミネラルがたっぷり含んでいます。例えば、ご飯に焼き魚・煮物という組み合わせのような、ごはんとおかずが別々のいつものメニューだと、食欲が低下した場合になかなか箸が進まない状況がみられます。しかし、食が進まない方にも鮭ちらし寿司は好評でスムーズに完食している姿をたくさんお見かけしました。

他に、高たんぱく質の鶏むね肉の揚げ物「とり天」を付けました。普段のから揚げよりも薄く味をつけて、たれをかける大分の郷土料理です。麺類の具材に組み合わせてもおいしい料理ですよ。

デザートには「みかんゼリー」を作りました。さわやかな酸味のあるみかんゼリーの上に、さっぱりとした甘さのクリームがかわいらしく飾ってありました。個人的にも暑い日にまた食べたい1品でしたよ。患者様に「おいしい!」と言っていただけるランチとなりました。

夏メニューといえば、冷たい麺が食べたくなります。当院でも7月から冷たい麺へ変更したり、冷やし中華やざるラーメンを提供しています。麺類にすると、薬味をのせる程度で炭水化物中心の食事となりがちです。栄養がしっかり摂れる食事にするには、麺にはささみや卵をたっぷりとのせましょう。そうするとたんぱく質が一緒にとれます。胡瓜やトマト等の生野菜をいれると、さらに栄養バランスがとれます。写真は先日当院で提供した冷やし中華です。このように具材をたくさんのせてみましょう。

これからも、おいしく体のためになるお食事を考えていきます。好評だったメニューを今後も紹介してまいります!

2022.07.20 UP
高草木 薫 教授による講演会を開催いたしました!

2022年7月13日、高草木薫教授(旭川医科大学医学部 生理学講座 神経機能分野)をお招きし、感染対策に留意しながら院内研修会を行いました。例年、高草木先生には年に数回当院で講義して頂いておりましたが、コロナ禍の影響で、約2年ぶりの開催となりました。研修内容は、「脳の構造と高次脳機能」と題し、脳の機能から高次脳機能の成り立ちについて、大変わかりやすくご講義頂きました。講義の一部をご紹介させて頂きます。

 皆さんは悲しい時やうれしい時に、胸が痛くなったり、ドキドキしたりすることはありませんか?「心臓」も「心」の「臓器」と書くように、「こころ」は胸にあるように感じます。
 私たちは、「こころの動き=情動」を、大脳の中心部にある大脳辺縁系を用いて、無意識に身体を介して表現しています。特に言葉がなくても、相手の表情や仕草で相手の「こころの動き」を察することができます。つまり、「こころ」は、胸ではなく大脳にあるという事です。
 そして大脳には左脳と右脳があり、左右差があります。言語中枢がある方を優位脳といいます。反対に劣位脳は、非言語的にコミュニケーションをとる事を得意としています。劣位脳を優位に働かせる人は、「こころの動き=情動」をうまく読み取る事ができ、コミュニケーションが円滑に行えるとの事です。

 今回は、脳の働きについて具体例を用いてご講義頂きました。札樽病院では、脳機能の理解・知識を深めながら、今後も質の高い医療を提供できるように努めてまいります。

2022.07.15 UP
暑さに注意!熱中症を予防しましょう!

こんにちは!看護部長の須貝です。気がつけばもう夏ですね。これから暑くなるにつれコロナ感染症だけではなく、熱中症にも気をつける必要があります。熱中症は、身体から熱が放射されず体温が下がらないこと(体温上昇)、汗が出で体内の水分・塩分が不足(脱水)して体温調節のバランスが崩れると起こりやすくなります。高齢者の熱中症は、自宅で起こることが多いのも特徴です。

環境省と厚生労働省からも熱中症予防に関するリーフレットが出ていますので、ぜひ参考になさってください!(環境省、厚生労働省 令和3年6月熱中症予防×コロナ感染防止で「新しい生活様式」を健康に! ※使用許可を得ています)

予防法
  • ソーシャルディスタンスを保ち、屋外ではマスクをはずせる時にはマスクをはずしましょう。
  • のどが渇いていると感じなくても、こまめな水分補給を心がけましょう。
  • 小さなお子さんや、高齢者がいるご家庭ではエアコンを上手に利用しましょう。
  • 涼しい服装、吸汗・速乾素材の衣服・帽子を着用しましょう。
  • 暑い日は決して無理をしないでください。
熱中症を疑ったときにすべきこと
  • 日陰やエアコンが効いている場所に避難
  • できるだけ早く体温を下げる(ベルトやネクタイなどをゆるめる、氷のうなどがあれば脇下・大腿の付け根などに当てる)
  • 水分・塩分の補給
  • 意識がおかしい時(症状がⅡ度・Ⅲ度のとき、自力で水分摂取ができないとき)は医療機関へ搬送する

当院ではコロナワクチン4回目接種を開始しています。感染症や熱中症を予防しながら暑い夏を乗り切りましょうね!