札樽病院ブログblog

2025.09.19 UP
漢方薬の飲み方とタイミングをご紹介!~薬剤師のお話

こんにちは、札樽病院薬剤部です。

 今回は、漢方薬の飲み方の工夫と服用のタイミングについてお話します。漢方薬は多くの場合、顆粒剤です。独特の風味があり、顆粒も大きく、量も多いため、飲みにくいと感じられている方もいるのではと思います。漢方薬の独特の風味はそれを含めて漢方薬の一部です。その風味を感じることによって何らかの身体的な変化を誘発させる目的もあり漢方薬の効果を支える一つとも考えられています。
 とは言え、やはり飲みにくい!と感じた時、少しでも飲みやすくするために服用補助食品を活用する方法があります。

服用補助食品の種類
  • オブラート

オブラートの中央に漢方薬をのせて包み込みます、最近では袋状のオブラートも販売されています。そのオブラートを水に浸すとゼリー状に変化しますので浸した状態のまま飲み干すか、スプーンなどですくって服用します。漢方薬は量が多いので複数枚にわけてもよいです。

  • 服薬補助ゼリー

漢方薬用の服薬補助ゼリーがあります。ゼリーは皿やスプーンに取り出して、漢方薬をまぜます。嚙まないで飲み込むことがポイントです。

  • ココア・はちみつ・抹茶・アイスクリームなどの食品

どうしても漢方薬の独特の風味が苦手という場合に、味の強い食品に混ぜる方法です。漢方薬の薬効を低下させてしまう可能性もあるため、この方法しか飲めません、、、といった場合に使ってください。

服用のタイミング

 服用のタイミングについて、漢方薬は「食前・食間」に服用するよう説明されることが多いと思います。「食前」はわかるかと思いますが「食間」は食後2時間以上空けて、食事の1時間以上前に服薬するといったものです。

 より効果を発揮させるためと副作用を防止するためなので、決められた服用方法通りに使用してくださいね。