脳神経内科
- 須藤 和昌 Dr
- 専門外来-もの忘れ、てんかん、頭痛外来を担当しています。
日本リハビリテーション医学会専門医・指導医・認定臨床医、日本神経学会専門医・指導医、日本頭痛学会専門医、日本てんかん学会専門医・指導医、日本内科学会認定医、日本小児神経学会専門医、日本精神神経学会専門医、難病指定医、小児慢性特定疾患指定医
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リハビリテーションについて詳しくはこちら
上下肢痙縮のボツリヌス療法
札樽病院では、脳卒中後遺症などで上下肢の痙縮により、日常生活が行いにくい方を対象にボツリヌス療法をリハビリテーションと併用して実施しています。身体機能の改善には、ボツリヌス療法と併せてリハビリテーションを行うことが必要です。
痙縮とは
脳卒中後によくみられる筋肉の症状の一つで、麻痺の腕や手が曲がったまま伸ばせない、足首の動きが出にくいなどの状態です。痙縮が続くと関節自体が硬くなり、自力でも他の人が動かそうとしても動かしにくくなります。
ボツリヌス療法とは
痙縮のある筋肉にボツリヌス菌を注射する療法です。ボツリヌス菌は、筋肉を収縮させている神経を一定期間、緩ませる働きがあります。一定期間を過ぎると、元の状態に戻ってしまうので、筋肉が緩んだ時期に集中的にリハビリテーションを実施することが大切です。
rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激)
rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激)は、特殊なコイルを当てて磁気刺激を加え、神経を活性化させる治療法です。当院では脳卒中後遺症の上肢麻痺がある方、嚥下障害がある方に対して集中的なリハビリテーションと併用して実施しています。
<入院リハビリテーション>
当院では、入院でrTMS療法を行っています。この間に集中的にリハビリテーションを行うのが効果的です。また必要に合わせて自主トレーニングの指導を行っています。
<嚥下障害>
嚥下(えんげ)とは、飲み込みのことを言います。脳血管疾患の障害や加齢による筋力低下などによって、飲み込みに問題を抱えることがあります。それを嚥下障害と呼びます。
コイルを当てる部位は舌骨上筋群という、いわゆる「ごっくん」をするときに働く、嚥下にとても大事な筋肉の集合体に直接磁気で刺激します。疾患にかかわらず嚥下障害患者様の多くは、この喉頭挙上範囲が筋力低下によって減弱しています。それで、喉頭挙上を支える舌骨上筋群に磁気刺激を与えて、しっかりと喉頭挙上させよう、「ごっくん」をする力をつけようというのが狙いです。
※全ての方に効果が出るわけではありません。
※当院では精神疾患の治療は実施していません。
※rTMSの費用はかかりません。入院治療費は、入院中の入院基本料、食事代、リハビリテーション料などです。入院治療費には保険が適応となります。室料差額、病衣、洗濯代等は自己負担となります。入院費についてご不明な点がありましたら事務受付までお申し出ください。
rTMSを受けられない方
- ペースメーカーがある方
- 人工透析を受けられている方
- てんかんの持病がある方
- 頭蓋内に金属(クリップ等)がある方 など
ご希望の方は、札樽病院・地域連携室へご相談ください。