北海道の初夏を迎える頃となりました。皆さま元気でお過ごしでしょうか。今年度は皆さんと集まって銭函リハビリテーション学校を開校することができないので、当ホームページで、各専門職からの健康に役立つコラムや自宅でできる体操動画を掲載していきますね!ぜひ、ご覧ください!
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今週の健康コラムは、薬剤師から「感染予防に役立つ正しい手洗い」方法を教えていただきました!夏季は食中毒も起こりやすくなります。ウイルスや細菌の感染を防ぐため、手洗いを欠かさないようにいたしましょう。ぜひお役立てください!
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1月25日、子育てCafeはぐを開催いたしました。未就学のお子さんのお悩み相談を行いました。ご参加頂いた方々から日々の子育てにおけるお悩みに、あるある〜とみんなで共感しつつ、専門職(PT、OT、ST、心理士、保育士)から解決方法の提案をさせていただきました。参加者からは、『悩みを共有できて良かった』『早速アドバイス通りにやってみようと思う』などの声が聞かれました!
次回は2月22日、就学後のお子さんのお悩み相談会を行います。「ゲームとの上手な付き合い方は?」「思春期にどう対応したらいいの?」などお子さんに対するお悩みを、各療法士と保育士、心理士が専門的視点でご相談をお受けします。ご参加お待ちしています!


1月11日(土)、第9回銭函リハビリテーション学校が行われ、41名の方にご参加いただきました!
今回は当院 放射線技師 高橋和也より「MRIについて」の講義と、理学療法士 松井彩夏より「骨折の予防に必要なこと」をテーマに、グループディスカッションと体操を行いました。
当院は昨年度からMRIを導入致しました。MRI検査はレントゲンやCT検査と比べて検査時間が長い、音が大きいなど、悪い印象がある方もいるかもしれませんが、実は優れた点がたくさんあります。今回はそんなMRI検査への理解を深めていただくために日頃の疑問についての回答やMRI特有の利点等をご紹介させていただきました。また、MRI検査を受ける前に、まずは骨折などのけがを予防しようというテーマで、住民の皆さんとグループディスカッションをする時間も設け、皆さんが日ごろ「転倒を予防するうえで気を付けていること」を共有致しました。転倒しないように日ごろから運動し身体を鍛えることはもちろん大切ですが、北海道の冬を乗り越えるためには様々な工夫が必要なんだと改めて実感した内容になったと感じています。
来月は、2月8日(土)修了式と体力測定を予定しています!今年度、最後の銭函リハビリテーション学校となりますので、皆様ぜひ奮ってご参加ください!

※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。
「高次脳機能」とは、人間ならではの高度な脳の働きで、いろいろなことに注意を払ったり、記憶、思考、判断などを行ったりする機能を言いますが、これらの機能を失ってしまうのが「高次脳機能障害」です。
A. 原因
「高次脳機能障害」の原因としていろいろな脳の病気がありますが、最も多いのが脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、外傷性脳損傷です。次いで、低酸素脳症、脳炎、脳腫瘍などがあります。
B. 症状
脳の働きは、部位ごとに異なるため、「高次脳機能障害」の症状は損傷を受けた部位によって様々です。
多い症状としては、
1) 記憶障害(覚えられない)
2) 注意障害(ボーっとしている)
3) 遂行機能障害(効率的に物事ができない)
4) 社会的行動障害(怒りっぽい、自分勝手などで周囲と協調できない) です。
脳の損傷部位によっては、失語症や左半側空間無視(左側を食べ残す、左側の物にぶつかるなど)が加わることもあります。
「高次脳機能障害」は、一見悪いところがなさそうに見えるため病気と気づかれないことがしばしばで、若年性認知症、異常人格者、怠け者などとみなされて治療の機会を失ってしまうこともよくあります。
C. 治療
治療は症状に合わせたリハビリテーションが中心ですが、その内容は障害された脳の機能と、その人の生活の目標によって異なります。
まずは、日常生活に必要なトイレ・食事・身づくろい・入浴の自立を目指しますが、より複雑な脳の働きが必要な料理・洗濯・買い物などの訓練を行うこともあります。
リハビリテーションと並行して、薬により症状の改善を図ることもあります。
D. 公的扶助
原因が脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、外傷性脳損傷、低酸素脳症、脳炎、脳腫瘍などが原因の場合には「高次脳機能障害」と認定され、精神障害手帳申請の対象になって、生活や治療に公的扶助を受けることができます。
一方、原因が脳性麻痺、発達障害、うつ病、統合失調症、アルツハイマー病などであらわれた高次脳機能障害は認定の対象にはなっていません。
次回、第19回は「睡眠」です。
※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。
脳血管障害などの神経の病気でしばしば体の動きが悪くなります。
これを運動麻痺といいます。
この麻痺が出た後は、数か月後にはその麻痺の部分の筋肉が病的に持続的に収縮し続けるようになります。
体の外から触るとその部分の筋肉が固くなっているのが分かります。
この現象を「痙縮」と呼びます。
痙縮が現れると、四肢・体幹では、もともと麻痺のために自力で動かしづらい部位が、外力でも動かしづらくなります。
そうなると健常な体の部分の動きの邪魔になり、歩行などの運動が行いにくくなり、また介護の面でも移動動作や体の清潔を保つことなどの支障となります。
1. 「ボトックス(ボツリヌ菌毒素)」で筋肉の異常なこわばりをとる
そこで、病的に収縮している筋肉を緩めるために使われるのがボツリヌス菌毒素です。
ボツリヌス菌毒素は、筋肉を麻痺させる(筋肉が動きにくくなる)強力な成分です。
食品内でボツリヌス菌が増殖すると、これを食べた人の体内にその菌が作る毒素が入り、全身の筋肉を麻痺させます。
手足の筋肉だけでなく、呼吸筋も同様に麻痺させますので死につながります。
ボツリヌス菌は飯寿司などによる食中毒で死亡事故を出す原因の重要な一つです。
それほど強い成分であるボツリヌス菌毒が精製されて、筋肉の「痙縮」を除くための医薬として使われ、「ボトックス」の商品名で注射液として発売されています。
2. 「ボトックス(ボツリヌ菌毒素)」治療の実際
「ボトックス(ボツリヌ菌毒素)」注射は、「痙縮」のために固まってしまった筋肉をほぐすので、リハビリの際に体をスムーズに動かすことができて訓練効果を高めます。
体が固くなったために清潔を保つのが難しくなった場合にも固まった部分を緩めるのに有用です。
そのほか、現在、保険診療では、眼や顔の痙攣、手足の麻痺、声の痙攣、更に、多汗症の一部などの治療のために使われます。
保険適応外では顔の筋肉の異常な収縮を除くため、しわ取りとして美容整形分野で使われています。
3. 「ボトックス(ボツリヌ菌毒素)」治療への誤解
前記のように、リハビリの面では、ボトックスを併用することによって効果が上がることがありますが、それは、ボトックスによって痙縮が軽減してリハビリ効果が上がったため麻痺が軽くなったり、歩行が改善したりすることを示します。
これはあくまでリハビリ効果があったもので、ボトックスが筋肉の力をつける訳でも、麻痺を改善させるわけでもありません。
ボトックスはあくまでも、筋肉を軽く麻痺させることによって固まった筋肉をほぐしてリハビリをしやすくするということなのです。
言ってみれば、ボトックスの役割は、「諸刃の剣」、ないし「毒を以て毒を制す」に相当します。
以上、ボトックスは危険な面ももっていますが、正しく使うととても有用です。神経やリハビリの専門医とよく相談しながら利用するとよいでしょう。
次回、第18回は「高次脳機能障害」です。
2019年11月16日~17日、福岡県で開催された第6回 日本小児理学療法学会学術大会で理学療法士の高橋幸助がポスター発表をいたしました。テーマは「成人の脳性麻痺に対する運動イメージの特徴について」で、近年、脳科学の分野で注目されている運動イメージについて、脳性麻痺を対象とした研究を報告いたしました。
「多くのセラピストと質疑応答を交え、これからの課題や理学療法士としての在り方について考えさせられた2日間でした。今後も研鑽を積み、理学療法士として患者様やご家族の支えになれるよう励んでいきたいと思います。」

11月9日(土)、第7回銭函リハビリテーション学校を開催いたしました。第1部は、介護保険についての講演でした。今は介護の必要がなくても・・・、突然病気になったり、自分が介護をする立場になるかもしれません。そんな時のために、介護保険の利用の仕方、サービスの種類についてお話しさせていただきました。
第2部は、認知症の方の介護についての勉強でした。認知症の方に関わる際は、相手のそばに寄りしっかりと目を見て話す、手を握る、身体をさする等で不安を軽減させることができます。3人1組になって認知症の妻、夫、娘の役になりきって実践していただきました!


来月は、12月13日(土)の予定です。10月に当院に着任した脳神経外科・村井宏 先生の講演です。乞うご期待!
※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。
歩行は、人間が進化の過程で獲得してきた重要な機能の一つで、私たちの行動を格段に拡大しています。
歩行ができないと行動範囲が極端に狭くなり、また歩行が可能でも異常な歩き方では生活が不自由となるだけでなく、関節・骨・筋肉に過剰な負担をかけて年月の後には運動器の障害を招きます。
従って、歩行は人間の生活の質(QOL; Quality Of Life)を決める重要な要因の一つと言えます。
今回は、歩行の異常とその特徴についてご説明します。
歩行の異常の中には特徴的で、有名な名前のついているものもあれば、特徴の捉えがたい不安定なものもあります。
代表的なものとしては以下があります。
1) 引きずり歩行:下肢に麻痺がある際や、痛み、変形があるときに起こり、その側の足を引きずって歩きます。
2) 痙性歩行:脳や脊髄の障害で麻痺が出る場合にはその側の足を突っ張らせながらの引きずり歩行となります。
両足に起これば両足を鋏(ハサミ)のように組み合わせて歩くので「鋏(ハサミ)歩行」とも言います。
3) 失調歩行:小脳、前庭、脊髄、末梢神経などの神経系に異常があるときに出現し、下肢の筋力低下がなくても起こります。
ふらふらと不安定にバランス悪く歩きます。
4) 鶏歩(けいほ):足首を上に屈曲する働きの低下のためつま先が上がりにくくなり、歩く際に毎回振り上げた足が地面から上に上がらず、上がってもつま先がすぐ床に落ちてしまう歩き方。
ニワトリの歩き方に似るためこの名前がつきました。
5) よちよち歩行:腰の周りを安定させる筋肉が弱いために一歩ごとに骨盤が交互に左右に傾き、腰と上半身を振って歩く。
6) パーキンソン歩行:前かがみの姿勢で膝を曲げ、足を床から上げず、小刻みに歩く。手の振りも少ない。
7) 奇怪歩行:全身や下肢に不随意運動があるとき、不随意運動のために歩くとき一見奇怪に見えます。
8) ヒステリー性歩行:心因性で起こる歩行異常。
様々な形をとり、全く歩けないこともあります。
9) 間欠跛行(かんけつはこう):最初は歩けるが、症例ごとに違う一定の時間や、一定の距離を歩くと、下肢の疼痛や脱力のために歩けなくなる。
脊髄性のものと、下肢の血管の狭窄で起こるものの2種類があるが、どちらも治療の方法があることも多い。
次回、第17回は「ボトックス治療」です。
9月14日(土)、第5回銭函リハビリテーション学校を行いました。
今回は、43名のご参加があり、「銭函オリンピック」と 題しまして、運動会を開催しました。今回はいつもと場所を変更し体育館を使用して、障害物リレー、玉入れ、イントロクイズ、ダンスをしました。
障害物リレーではお玉にゴルフボールを入れてジグザグに歩いたり、頭の体操、身体の体操をしました。ゴルフボールを落とす方がいるかなと思っていましたが、誰一人として落とさず、皆さんのバランス力の高さに驚きました!玉入れでは、銭函小学校からカゴ、玉をお借りして本格的にやってみました。男性のいるチームが有利かとおもいきや、女性チームが圧倒的な強さを見せていましたね!イントロクイズは懐かしの曲、最近流行りの曲を流し、全問正解できた方もいらっしゃいました。最後のダンスでは皆で手をつなぎ、マイムマイムを踊りました。大きな声で歌いながら楽しくダンスをし、大いに盛り上がりました。今回の運動会では、年齢・性別、関係なく皆さんに楽しんでいただきました。また、来年もイベントを企画しますのでご参加お待ちしています。
次回は、10月12日(土)に行う予定です。管理栄養士と言語聴覚士による、嚥下機能についての講義と体操をします。参加申し込みは不要です。お気軽にお越しください!
