学術活動academic

2022.07.20 UP
高草木 薫 教授による講演会を開催いたしました!

2022年7月13日、高草木薫教授(旭川医科大学医学部 生理学講座 神経機能分野)をお招きし、感染対策に留意しながら院内研修会を行いました。例年、高草木先生には年に数回当院で講義して頂いておりましたが、コロナ禍の影響で、約2年ぶりの開催となりました。研修内容は、「脳の構造と高次脳機能」と題し、脳の機能から高次脳機能の成り立ちについて、大変わかりやすくご講義頂きました。講義の一部をご紹介させて頂きます。

 皆さんは悲しい時やうれしい時に、胸が痛くなったり、ドキドキしたりすることはありませんか?「心臓」も「心」の「臓器」と書くように、「こころ」は胸にあるように感じます。
 私たちは、「こころの動き=情動」を、大脳の中心部にある大脳辺縁系を用いて、無意識に身体を介して表現しています。特に言葉がなくても、相手の表情や仕草で相手の「こころの動き」を察することができます。つまり、「こころ」は、胸ではなく大脳にあるという事です。
 そして大脳には左脳と右脳があり、左右差があります。言語中枢がある方を優位脳といいます。反対に劣位脳は、非言語的にコミュニケーションをとる事を得意としています。劣位脳を優位に働かせる人は、「こころの動き=情動」をうまく読み取る事ができ、コミュニケーションが円滑に行えるとの事です。

 今回は、脳の働きについて具体例を用いてご講義頂きました。札樽病院では、脳機能の理解・知識を深めながら、今後も質の高い医療を提供できるように努めてまいります。

2022.06.23 UP
第52回 北海道作業療法学会学術大会で発表いたしました!

2022年6月11日~6月12日、第52回 北海道作業療法学会学術大会が開催され、当院の作業療法士が参加いたしました。

  • 発表:古川 嵩空「プッシャー症候群と重度半側空間無視を呈した患者様に対して課題指向型アプローチを実施することで食事動作が改善した事例」
  • コメンテーター:尾﨑 健吾(若手後志支部代表)「技術伝承と技術革新から考える~これからのOTのあり方とは」
  • 講師:荒井 英俊(北海道作業遂行研究会代表)「生活障害を作業遂行の視点で評価してみよう」

引き続き研鑽に励み、本大会に参加、発表した経験を日々の臨床に活かしていきたいと思います。

 

 

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